2026-09-25 終値時点 · 決算は2026年Q2(2026-06-30)まで(10-Qは2026-08-07提出)。期後に9月23日のインベスター・デーに関する8-Kあり
マクドナルドは減速し株価は3割安。それでも業界一儲かる「家賃収入マシン」がいまや PER 18倍
事業は安定していますが、減速しています。過去12カ月の売上高は$27.7B(+6.3%。為替の寄与が大きく、Q2の恒常為替ベースの売上高は2%増にとどまります)、営業利益率は46.2%、フリーキャッシュフローは$7.8Bです。株価は2月の高値から約30%下落しました。直接の引き金は9月23日のインベスター・デーです。同社は2036年までにフランチャイジーへ約$8.5Bの支援(賃料減免と資本支援)を行うと発表し、報道によれば米国のQ3既存店売上高について「小幅なマイナス」との見通しを示しました。株価は当日5.6%下落しました。データの照合では、yfinanceの基本的な数値は決算書と一致しますが、フリーキャッシュフローを約$1.5B少なく計算し、総負債に$14.7Bのリース負債を含めています。株主資本はマイナス(-$1.0B)で、PBRとROEは参考になりません。
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相場環境
- 指数:2026-09-25時点で、S&P 500は年初来+13.1%、ナスダックは+16.5%です。ただし直近1カ月ではダウ平均が-3.1%、ラッセル2000が-5.6%と、資金は大型テック株に集中しています。
- セクター:一般消費財ETF(XLY)は年初来-6.8%、1カ月で-5.4%と、消費関連全体が軟調です。当銘柄は年初来-21.1%で、セクターをさらに14ポイント下回ります。セクターの逆風に会社固有の問題が重なった形です。
- 金利:米10年債利回りは5.18%で、1カ月で約52bp上昇しました。FRBは9月16日に25bpの利上げを実施しました。
- 当銘柄への影響(推測):① 配当利回りは約3.2%と米10年債利回りをはっきり下回り、「債券代わり」のディフェンシブ株としての魅力は薄れています。② 原油高と金利上昇が中低所得層の家計を圧迫し、外食の客数に逆風となります。③ 過去1年、当銘柄とS&P 500の相関はほぼゼロ(相関係数0.01)で、株価は主に固有要因で動いています。
指数とセクター
| 直近 | 1週間 | 1カ月 | 3カ月 | 年初来 | 1年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,743.41 | +1.2% | +0.9% | +5.3% | +13.1% | +17.2% |
| ナスダック総合 | 27,068.72 | +2.1% | +3.6% | +7.0% | +16.5% | +20.9% |
| ダウ工業株30種 | 51,828.62 | +0.3% | -3.1% | -0.1% | +7.8% | +12.8% |
| ラッセル2000 | 2,837.55 | -0.8% | -5.6% | -5.7% | +14.3% | +17.7% |
| Consumer Cyclical セクター ETF | 110.56 | -0.2% | -5.4% | -3.1% | -6.8% | -5.6% |
| MCD | 236.50 | -4.7% | -10.8% | -11.7% | -21.1% | -19.8% |
金利・ボラティリティ・相対パフォーマンス
マクロと市場の出来事
| 日付 | 出来事 | この銘柄にとっての意味 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2026-09-16 | FRBが25bp利上げし3.75%–4.00%に。2023年以来初の利上げで、ドットチャートは年内あと1回の利上げを示唆 | 借入コスト上昇 → 消費者の可処分所得が圧迫され、外食の頻度が下がる(推測)。無リスク金利の上昇 → 高配当ディフェンシブ株の相対的な魅力が低下(推測)。 | CNBC |
| 2026-09-09 | 米国とイランの衝突が激化、原油価格が1バレル$100を突破 | 原油高 → 消費者の燃料費負担が増え、外食支出が圧迫される(推測)。輸送費と原材料費も押し上げます。報道によれば、今月の米国のディーゼル価格は1ガロン$6.23に達しました。 | AP / The Columbian |
| 2026-09-26 | Bloomberg:2025年8月から2026年7月まで、外食業界の客数は1カ月を除き毎月純減。消費者が値上げに抵抗 | 業界全体の客数減少は、同社がQ2の米国事業について説明した「客数はマイナスで、客単価が伸びを支えた」という内容と一致します(10-Q)。 | Bloomberg |
イベント
CEO:インフレは高止まりが「何年も」続く、牛肉コストは5年でほぼ倍増
経営陣はコストと消費環境を悲観的に見ています。値上げの余地は限られ、利益率の改善は効率化頼みになるということです(推測)。
少なくとも6社が同日に目標株価を引き下げ
BTIG $350 → $295、BMO $335 → $310、Evercore $320 → $300、JPMorgan $280 → $260、TD Cowen $282 → $270、RBC $290 → $285。レーティングはおおむね据え置きです(yfinanceのレーティングデータ)。インベスター・デー後、市場の期待は全体に下方修正されました。
報道:米国Q3既存店売上高は「小幅なマイナス」の見通し、50,000店舗目標は2028年に先送り
いずれも8-Kのプレスリリースには含まれず、インベスター・デーの会場で出た話です。報道ベースであり、SEC提出書類では確認できず。米国既存店売上高はQ2で+0.8%と、1年余りで最も低い伸びでした。Q3がマイナスになれば、減速が止まっていないことになります。
インベスター・デーでNEXT戦略を発表:2036年までにフランチャイジーへ約$8.5Bを支援
8-Kで開示された目標:2030年の営業利益率は50%台前半から半ば(現在のTTMは46.2%)。2027–2030年の基本設備投資は年約$3Bで、これとは別に累計$1.5–2Bの資本パートナーシップ支援。2030年のフリーキャッシュフロー転換率(FCF ÷ 純利益)は「80%台半ばから後半」。$8.5Bのパートナーシップ支援のうち約$5Bは2030年までに投じられ、形態は賃料減免と資本支援です。賃料は同社のフランチャイズ収入の柱であり、賃料減免は収入を直接押し下げます(推測)。また、現在のTTM転換率は約88%(推定)で、2030年の目標は現状を上回りません。報道によれば、CFOは同社自身の投資回収期間を5–6年と述べました。株価は当日5.6%下落しました。
米国事業トップが交代:Joe Erlinger氏が退任、Skye Anderson氏が後任に
8-Kによれば、Erlinger氏は2027年初めまで報酬据え置きで顧問を務めます。CEOはプレスリリースで、米国市場には「基準を引き上げ、業績を加速させる機会がある」と述べました。トップ交代は米国の業績減速と直結しています。効果は今後数四半期の数字で判断することになります。
Q2決算:GAAP EPS $3.32、調整後$3.38、全世界既存店売上高+1.3%
調整後EPSはコンセンサスを1.8%上回りました(yfinance)。しかし米国既存店売上高は+0.8%にとどまり、伸びは客単価と商品構成によるもので、客数はマイナスでした。中国の既存店売上高もマイナスです。売上高は+4%、恒常為替ベースでは+2%にすぎません。販管費は17%増えました。人件費(インセンティブ報酬を含む)とグローバル・フランチャイジー大会の費用が要因です(10-Q)。
赤は好材料、緑は悪材料(中国式の配色)、灰色は中立、青はまだ判断できないもの。
過去90日のアナリスト評価の変更(28件、直近12件を表示)
| 日付 | 機関 | 動き | 評価 | 目標株価 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-09-24 | BMO Capital | main | Outperform → Outperform | 335 → 310 |
| 2026-09-24 | JP Morgan | main | Overweight → Overweight | 280 → 260 |
| 2026-09-24 | Evercore ISI Group | main | Outperform → Outperform | 320 → 300 |
| 2026-09-24 | RBC Capital | main | Sector Perform → Sector Perform | 290 → 285 |
| 2026-09-24 | BTIG | main | Buy → Buy | 350 → 295 |
| 2026-09-24 | TD Cowen | main | Hold → Hold | 282 → 270 |
| 2026-09-21 | UBS | main | Buy → Buy | 340 → 320 |
| 2026-09-17 | Citigroup | main | Buy → Buy | 345 → 310 |
| 2026-09-16 | BTIG | reit | Buy → Buy | 350 → 350 |
| 2026-09-16 | Seaport Global | init | – → Neutral | 0 → 0 |
| 2026-09-15 | RBC Capital | main | Sector Perform → Sector Perform | 295 → 290 |
| 2026-09-14 | Deutsche Bank | main | Buy → Buy | 325 → 300 |
yfinance の集計で、個別には検証していません。up 引き上げ、down 引き下げ、main 据え置き、init 新規、reit 再表明。
yfinance の未加工ニュース見出し(10件、未選別)
- 2026-09-27 · 24/7 Wall St. At Age 52, A Traveling Salesman Pitching Milkshake Machines Walked Into A Restaurant That Would Change His Life Forever. Three Decades Later, There Were Over 7,500 McDonald’s Locations Worldwide, And Ray Kroc Left His Heirs A $600 Million Fortune.
- 2026-09-27 · Simply Wall St. McDonald's (MCD) Targets 150 Million Infrequent Guests With Tiered Loyalty Program
- 2026-09-26 · Bloomberg McDonald’s Sell-Off Hits 30% as Big Mac Inflation Spurs Pushback
- 2026-09-26 · Motley Fool Burger King Is Eating McDonald's Lunch. Here's What the Golden Arches Need to Do Now.
- 2026-09-25 · Benzinga Fed's Kevin Warsh Says 2% Is 'Firm, Fixed Target,' McDonald’s CEO Sees Years of Elevated Inflation — Peter Schiff Asks ‘Who Do You Believe?’
- 2026-09-25 · CBS News How GLP-1 weight-loss drugs are changing fast-food menus
- 2026-09-25 · Investor's Business Daily A Quick Bite On EAT Stock: How We Avoided A Bad Aftertaste In Brinker
- 2026-09-25 · Yahoo Finance Video How Costco is keeping shoppers coming back as K-shaped economy widens
- 2026-09-25 · Trefis How Much Should One Number Worry Starbucks Shareholders?
- 2026-09-25 · Yahoo Finance Video How to make sense of 7% mortgage rates and Oracle's AI data center disruption
レーティングとスコアカード
当社のレーティング
発行者の判断:買い。ルールによる推奨(中立、スコアカード加重点 3.05)より1段階上です。
ルールはモメンタムを1点としました。株価は2月の高値から約30%下落し、9月25日には1年来安値で引けています。それでも悪材料の大半はすでに株価に織り込まれ、いま手に入るのは割安になった「家賃を集める機械」だと考えます。
- 割安。 今期PERは18.3倍で、同業中央値21.7倍より約16%低い水準です。フリーキャッシュフロー利回りは約4.6%、配当利回りは約3.2%。
- 業界一儲かるモデルは健在。 店舗の約95%は加盟店が運営し、営業利益率は46%超で同業トップ。第2四半期の営業利益率は47.0%と前年とほぼ同じです。
- 85億ドルは出血ではなく止血。 加盟店支援は2036年までにわたり、米国の客数を取り戻すためのものです。今後数年の賃料収入とフリーキャッシュフローを押し下げますが、時価総額の約5%で、事業の土台は揺らぎません。
リスクと判断を変える条件: 株価はまだ下落トレンドにあります。投資家説明会の後、アナリストが EPS 予想をさらに引き下げれば、PER は上がります(推測)。リース負債を含めた純有利子負債 / EBITDA は約3.6倍で、株主資本はマイナスです。第3四半期の米国既存店売上高のマイナス確定、2027年見通しの下方修正、EPS 予想の大幅な引き下げは、いずれも格下げにつながります。
レーティングは公開情報にもとづくリサーチ上の見解で、特定の個人の資産状況を前提にしたものではありません。ルールと分布は レーティングの定義
リスクの点数は高いほどリスクが低いことを示します。5項目の加重点から推奨レーティングを出し、発行者が確認して確定します。
この点数の理由
名目売上高のTTM +6.3%は3点の区分に当たりますが、1段階引き下げます。① 為替の寄与が大きく、Q2の恒常為替ベースの売上高は+2%、上期は+3%にとどまります(8-K)。② 既存店売上高の減速が鮮明で、全世界は前年同期の3.8%から1.3%へ、米国は2.5% → 0.8%に低下し、報道では米国のQ3見通しはマイナスに転じます。③ 米国は客数が減少しており、成長は値上げ頼みです。利益率は引き続き高く安定しています。Q2の営業利益率は47.0%で、前年同期は47.2%でした。
売上高TTM +6.3%、Q2恒常為替ベース+2%。米国既存店売上高Q2 +0.8%。営業利益率TTM 46.2%
今期PERは18.3xで、同業中央値21.7xを約16%下回り、4点の区分に当たります。PEGは約2.4(18.3 ÷ 2027年EPS予想成長率7.5%)で、引き下げラインの2.5に近いものの超えていないため、調整しません。売上高成長率3.7%は同業中央値4.6%をやや下回ります。注意点として、割安さは主に成長鈍化とインベスター・デー後の期待の下方修正を反映したものです。インベスター・デー後、アナリストのEPS予想はさらに引き下げられる可能性があり、そうなればPERは上昇します(推測)。
今期PER 18.3x、同業中央値21.7x。PEG約2.4。売上高成長率3.7% vs 同業中央値4.6%
すべての期間で大きく劣後しています。3カ月、6カ月、1年、年初来で、S&Pをそれぞれ17.0、43.2、37.0、34.2ポイント下回ります。株価は50日移動平均(-10.2%)と200日移動平均(-19.1%)を下回り、9月25日には1年来安値で引け、下落幅はなお拡大しています。
超過リターン3M -17.0%、1Y -37.0%。1年来高値から-29.3%
主要指標は健全です。営業外損益はわずかで、TTMのフリーキャッシュフロー/純利益は約0.88、売上債権回転日数は32–34日で安定しています(推定)。1点減点の理由は、調整後ベースが長年リストラ費用を除外していることです。「Accelerating the Organization」は2023年以来累計$795M、2026年は約$250Mの見込みで、終了は2027年です(10-Q)。何年も続けて発生している費用を一時的とは呼べません。また「その他の営業収益」には店舗売却益(上期$70M)が含まれますが、金額が小さいため減点しません。
FCF $7.8B / 純利益$8.8B = 0.88。リストラ費用累計$795M
5点から1点減点:$8.5Bのフランチャイジー向けパートナーシップ支援は時価総額($167.4B)の約5.1%で、5%の基準を超えます(8-K、2026-09-23)。その他は減点なしです。1年ボラティリティ19.2%、最大ドローダウン-29.3%はいずれも基準内です。店舗の約95%はフランチャイジーが運営しており、特定顧客への集中はありません。有利子負債は$39.9B、純有利子負債/EBITDAは約2.6x(推定)です。ただし$14.7Bのリース負債を加えると約3.6xとなり、株主資本もマイナス(-$1.0B)で、財務レバレッジは高めです。もっとも、キャッシュフローは非常に安定しています。
パートナーシップ支援$8.5B = 時価総額の5.1%。純有利子負債/EBITDA約2.6x(リース込みで約3.6x、推定)
ウォール街の見方
評価の分布(34社)
目標株価のレンジ
yfinance の集計、アナリスト29人、更新時期は不明。分布を示すだけで、目標株価を裏づけるものではありません。
決算を読み解く
四半期業績
| 四半期末 | 売上高 | 前期比 | 前年比 | 粗利率 | 営業利益率 | 純利益 | 希薄化後 EPS | 営業CF | フリーCF |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-06-30 | $6.8B | +14.9% | +5.4% | – | 47.2% | $2.3B | 3.14 | $2.0B | $1.3B |
| 2025-09-30 | $7.1B | +3.4% | +3.0% | – | 47.4% | $2.3B | 3.18 | $3.4B | $2.4B |
| 2025-12-31 | $7.0B | -1.0% | +9.7% | – | 45.0% | $2.2B | – | $2.7B | $1.6B |
| 2026-03-31 | $6.5B | -7.0% | +9.4% | – | 45.3% | $2.0B | 2.78 | $2.4B | $1.7B |
| 2026-06-30 | $7.1B | +8.9% | +3.7% | – | 47.0% | $2.4B | 3.32 | $2.8B | $2.0B |
出典:SEC XBRL。フリーキャッシュフロー=営業キャッシュフロー − 設備投資。第4四半期の EPS は XBRL に欠けることが多く、会社発表の数字を優先します。
バリュエーション
| 基準 | EPS | PER |
|---|---|---|
| GAAP、直近12カ月 | 12.32 | 19.2x |
| 調整後、直近12カ月(アナリスト基準) | 12.55 | 18.8x |
| 今期予想(0y) | 12.90 | 18.3x |
| 来期予想(+1y) | 13.87 | 17.1x |
今期(2026年)の予想EPSは$12.53–$13.23、2027年は$12.90–$14.73で、予想のばらつきは小さいです。現在の株価での配当利回りは約3.2%です(yfinanceのdividendYield 3.26はパーセント表示)。目標株価はインベスター・デー後に軒並み引き下げられており、下の目標株価分布はまだ完全には更新されていない可能性があります。
現在の株価で計算。予想 EPS は yfinance が集計したアナリスト平均で、調整後ベースです。
決算書が語っていること
売上高、純利益、GAAP EPS、営業キャッシュフロー、棚卸資産は、XBRLと四半期ごとに照合して一致しました。相違点と注意点:
- 営業利益の1–2%の差は定義の違いで、データの誤りではありません:yfinanceのOperating Incomeは「その他の営業(収益)費用(純額)」を除外しています。例えばQ2の決算書上の営業利益は$3,338Mで、この項目は$37Mの収益、yfinanceの表示は$3.30Bです。Q1も同様です(10-Q、2026-08-07)。この項目には店舗売却益、関連会社の持分法投資利益(上期$122M)、資産処分損益、リストラ費用が含まれます。決算書の数値を採用します。
- 成長の質:Q2の売上高は+4%、恒常為替ベースでは+2%にとどまります。上期は+6%、恒常為替ベースで+3%です(8-K、2026-08-04)。米国の既存店売上高の伸びは客単価と商品構成によるもので、客数はマイナスです(10-Q)。
- 販管費17%増:人件費(インセンティブ報酬を含む)と2026年のグローバル・フランチャイジー大会の費用が要因です。上期の販管費はシステム全体売上高の2.2%で、前年同期は2.1%でした(10-Q)。インベスター・デーでは2030年に約1.9%へ下げる目標を示しました(8-K、2026-09-23)。
- キャッシュフローは堅調:TTMの営業キャッシュフローは$11.3B、設備投資は$3.6B、フリーキャッシュフローは$7.8B、転換率は約88%(推定)です。上期の自社株買いは$1.25B、配当は$2.64Bでした(10-Q)。
- 負債:有利子長期負債は$39.9Bで、上期に$1.16Bを発行し$0.58Bを返済しました。Q2の支払利息は$409M(+5%)です。8.01項または2.03項の8-Kは見当たらず、社債発行は既存の登録枠内で行われています(10-Q)。
原資料にしか書かれていないこと
- フランチャイジー向け$8.5Bのパートナーシップ支援:2036年まで。うち約$5Bを2030年までに投じ、形態は賃料減免と資本支援です。これとは別に、2027–2030年に年約$3Bの基本設備投資と累計$1.5–2Bの資本パートナーシップがあります(8-K、2026-09-23)。これらのコミットメントはまだ貸借対照表に計上されていません。
- 2030年の財務目標:営業利益率は50%台前半から半ば。G&Aはシステム全体売上高の約1.9%。フリーキャッシュフロー転換率は「80%台半ばから後半」。新規出店によるシステム全体売上高成長への寄与は、2027年の2.5%近くから2030年には約2%へ低下します(8-K、2026-09-23)。
- リストラは継続中:「Accelerating the Organization」はこれまでに累計$795Mを費やし、2026年にさらに約$250Mを見込みます。主に専門サービス費用で、2027年に完了予定です(10-Q)。
- 株主資本はマイナス:-$1.02B(2026-06-30)。長年の自社株買いと配当の結果です(10-Q)。自社株買い枠の残りは$11.73B(総額$15B、2025年から有効)です。
- 債務保証:約$85M。フランチャイズ・システム内の借入を保証するもので、簿価はゼロです(10-K、2026-02-24)。金額は小さいです。
- 中国と日本の関連会社:投資の簿価は対応する純資産持分を$1.4B上回りますが、経営陣は減損の兆候はないとしています。Q2の中国の既存店売上高はマイナスでした(10-Q)。
- 非GAAPの定義:変更なし。引き続き減損とその他の費用・収益(主にリストラ費用)を除外しています。
データベンダーの誤り
| 項目 | yfinance | 原資料(計算方法つき) |
|---|---|---|
| freeCashflow | $6.3B | $7.8B = TTM営業キャッシュフロー$11.34B − 設備投資$3.58B(XBRLの4四半期合計) |
| forwardPE | 17.1x | 2027年のEPS $13.87を使用。今期(2026年)のEPS $12.90で計算すると18.3x |
| Operating Income(四半期) | Q2 $3.30B、Q1 $2.88B | 決算書ではQ2 $3.34B、Q1 $2.95B。yfinanceは「その他の営業(収益)費用(純額)」を除外(10-Q、2026-08-07) |
| totalDebt | $54.6B | 有利子長期負債は$39.9B。これにリース負債$14.0B(長期)+ $0.7B(1年以内)を加えた3項目の合計がちょうど$54.6B(10-Q) |
| priceToBook / ROE | -163.6x / なし | 株主資本は-$1.02Bで、PBRとROEは意味を持たず、バリュエーションの根拠には使いません |
| dividendYield | 3.26 | パーセント表示で、3.26%のこと |
株価の推移
同業比較
| ティッカー | 名称 | 時価総額 | 1カ月 | 年初来 | 1年 | PER 実績 | PER 今期 | 売上成長率 | 粗利率 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| MCD | McDonald's Corporation | $167.4B | -10.8% | -21.1% | -19.8% | 19.2x | 18.3x | +3.7% | 57.4% | 46.5% |
| YUM | Yum! Brands, Inc. | $37.8B | -9.8% | -7.0% | -6.0% | 17.9x | 21.7x | +12.2% | 45.3% | 32.8% |
| QSR | Restaurant Brands Internatio | $32.8B | -8.8% | +7.8% | +15.0% | 18.2x | 17.6x | +4.6% | 34.1% | 27.7% |
| CMG | Chipotle Mexican Grill, Inc. | $39.6B | -16.1% | -15.3% | -20.3% | 29.0x | 27.3x | +9.3% | 39.4% | 16.1% |
| SBUX | Starbucks Corporation | $108.1B | -12.6% | +14.7% | +16.0% | 54.8x | 36.6x | -1.4% | 22.3% | 12.9% |
| DPZ | Domino's Pizza Inc | $9.7B | -14.7% | -28.7% | -29.4% | 16.6x | 15.3x | +4.3% | 28.7% | 19.1% |
| 同業中央値 | $37.8B | -12.6% | -7.0% | -6.0% | 18.2x | 21.7x | +4.6% | 34.1% | 19.1% |
yfinance の集計で、決算書とは照合していません。今期PER=株価 ÷ 今期(0y)予想 EPS。forwardPE が来期ベースになる問題を避けています。同業の出典:--peers。中央値は本銘柄を除きます。
同業は世界のファストフードと外食チェーンから手作業で選びました:YUM、QSR、CMG、SBUX、DPZ(yfinanceの自動選定も外食ですが、ここではこの5社に固定)。当銘柄の今期PER 18.3xは同業中央値21.7xを下回り、これより低いのはQSR(17.6x)とDPZ(15.3x)だけです。営業利益率46.5%は同業で最も高く、フランチャイズ比率が高く賃料を受け取るモデルの特徴です。しかし売上高成長率3.7%は6社中5位で、下回るのはSBUXだけです。1年リターン-19.8%も、CMG(-20.3%)とDPZ(-29.4%)をわずかに上回る程度です。ファストフード業界全体が消費者の節約志向に苦しんでおり、MCDの問題はそこにインベスター・デーの悲観的な見通しが重なったことです。同業データはyfinanceの集計値で、各社の決算書とは照合していません。
スマートマネー
誰が持ち、誰が売買しているか:追跡している人物のうち 3 人が MCD を保有
| 人物 | データ | 報告期間 | 評価額 / レンジ | ポートフォリオ比率 | 四半期の変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| ルネサンス・テクノロジーズ | 13F 保有 | 2026-06-30 | $95M | 0.1% | 一部売却 |
| ジョージ・ソロス | 13F 保有 | 2026-06-30 | $33M | 0.4% | 据え置き |
| レイ・ダリオ | 13F 保有 | 2026-06-30 | $15M | 0.1% | 買い増し |
各人物の最新の公開済み 13F、インサイダー報告、資産開示から。13F には約45日の遅れがあります。 スマートマネー →
この先の注目点
「Make It Golden」計画の開始(創業者の日)
サービスと商品体験の改善計画がどう実行されるか(8-K、2026-09-23)。
次回FOMC
ドットチャートは年内あと1回の利上げを示唆しています。金利と原油による消費の圧迫が強まるか。正確な日程はFRBのスケジュールで確認してください。
2026年Q3決算
コンセンサスはEPS $3.39、売上高$7.31B(yfinance)。注目点:米国既存店売上高が報道どおりマイナスに転じるか、客数データ、販管費の伸びが鈍るか、$8.5Bのパートナーシップ支援の会計処理(賃料減免を収益の減額とするか費用とするか)。
配当落ち日
12月15日に配当支払い(yfinance calendar)。
リストラ計画の完了、NEXTの設備投資開始
リストラ費用が予定どおり終わるか。2027年以降の年約$3Bの基本設備投資とパートナーシップ支援がフリーキャッシュフローに与える影響。
NEXTの中期目標
営業利益率50%台前半から半ば、G&A約1.9%、FCF転換率80%台半ばから後半、チキンと飲料のシェアをそれぞれ1.5ポイント引き上げ。
リサーチ上の記録であり、投資助言ではありません。
出典
株価・アナリストデータ:yfinance + SEC EDGAR、2026-09-25 終値時点、遅延あり。財務データ:SEC EDGAR(XBRL と原資料)。マクロとニュースは各項目のリンク先を参照。赤が上昇、緑が下落。
ウェブ検索:Bloomberg:マクドナルド株の下落が30%に、Yahoo Finance / 24/7 Wall St.:インベスター・デーで4%下落、24/7 Wall St.:CEOのインフレ発言、CNBC:FRBの政策決定、AP/The Columbian:原油価格。
参照した EDGAR 資料(12)
- 2026-08-07_10-Q_mcd-20260630.txt
- 2026-02-24_10-K_mcd-20251231.txt
- 2026-09-23_8-K_mcd-20260923.txt
- 2026-09-23_8-K_exhibit991-investorupdate2.txt
- 2026-08-04_8-K_mcd-20260803.txt
- 2026-08-04_8-K_exhibitpressrelease.txt
- 2026-08-04_8-K_mcd-20260804.txt
- 2026-08-04_8-K_exhibit991-6302026.txt
- 2026-08-04_8-K_exhibit992-6302026.txt
- 2026-05-07_8-K_mcd-20260507.txt
- 2026-05-07_8-K_exhibit991-33126xq1.txt
- 2026-05-07_8-K_exhibit992-33126xq1.txt